対話の起点

この対話は、対話記録|30年後のウェブマガジンと二層構造で展開された議論を、根本的に反転させることから始まった。

問い:1977年生まれの私を起点とするのではなく、「2025年:チャット層が表層、カーソル層は背景」をインターフェイス体験の原点とする、30年後に30歳となる人を考えると、これまでの対話はどうなるだろうか。


1. 「変化」が消える

2025年生まれにとっての世界

今年生まれる人にとって:

前の対話で繰り返された「13年間で変わった」という驚き——それは、彼らには体感できない。理解はできる。歴史として。でも体験としては持てない

78歳問題の反転

前の対話では「ギャラリーに行かなくなる身体」「調整を要求されることへの疲労」を78歳の問題として設定した。

でも2025年生まれが2055年に30歳になったとき——彼らはまだ「調整する身体」を持っている。若い。移行し続けられる。

78歳問題は、彼らにとっては「まだ先の話」。

逆に言えば、現在48歳で感じている「そろそろ調整に疲れてきた」という感覚は、2025年生まれには2073年(48歳)まで訪れない。


2. カーソルの考古学が「前史」になる

彼らにとってカーソルは